取引高で世界最大の暗号資産取引所であるバイナンスは、包括的な欧州連合(EU)暗号資産ライセンスを取得するため、ギリシャの規制当局に対し正式な申請手続きを開始しました。この戦略的な動きは、間もなく施行される「暗号資産市場(MiCA)規制」の下、ギリシャをEU圏全体での事業展開に向けた主要な玄関口(ゲートウェイ)として位置づけることを目的としています。
MiCA規制は2024年後半から2025年初頭にかけて本格的に適用が始まりますが、早期のコンプライアンス体制を確立し、「パスポート制度」による権利を確保しようとする取引所にとって、積極的なライセンス取得の取り組みは極めて重要です。MiCAの枠組みの下でEU加盟国の一国から承認を得られれば、その企業は個別の管轄区域で別途ライセンスを取得することなく、全27加盟国で合法的にサービスを提供できるようになります。
バイナンスが今回ギリシャを選んだ背景には、同国がデジタル資産規制に対し、より協力的かつ透明性の高いアプローチを採用していることがあります。同取引所は、地域ごとのVASP登録から脱却し、主要市場で包括的な金融機関ライセンスを確保する方向で、世界的な規制対応を積極的に統合しており、アンチマネーロンダリング(AML)および消費者保護基準の厳格な順守を徹底しています。
仮にこのギリシャでの申請が承認された場合、欧州におけるバイナンスの地位は大幅に強化されます。デジタル資産業界に対する世界的な監視が強まる中、このライセンスは極めて重要な規制の明確性と安定性を提供し、機関投資家の呼び込みや、主流市場への浸透拡大に不可欠な基盤となるでしょう。
Source: Binance applies for EU crypto license in Greece under MiCA framework



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