インド準備銀行(RBI)は、越境貿易取引を促進するため、BRICS加盟国間の中央銀行デジタル通貨(CBDC)の連携と相互運用性を提唱する重要な提案を行った。ロイターが報じたこの構想は、貿易効率の向上、従来の決済システムへの依存リスクの軽減、および拡大された経済圏における脱ドル化の動きを加速させる戦略的な一歩である。
この提案の下で、BRICS諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ、新規加盟国)は、各国固有のCBDC(e-ルピーやe-元など)を使用した決済の即時かつアトミックな処理を可能にする共通のデジタルインフラストラクチャの確立を目指す。現在、越境決済は、仲介銀行とSWIFTネットワークの利用により、高い手数料、長い待ち時間、複雑な換金プロセスを伴うことが多い。
ブロックチェーン技術と相互接続されたCBDCシステムを活用することで、RBIは二国間および多国間の貿易収支決済のために、合理化され、低コストな代替手段を創出することを目指す。この動きは、特に地政学的緊張と金融制裁の脅威を考慮すると、現地通貨の利用を強化し、西側諸国が支配する決済システムから独立した強靭な金融インフラを開発するという、BRICSの包括的な目標と強く合致している。
決済システムの主権強化に熱心な加盟国間では強力な支持を得ているものの、規制の調和、異なる技術標準、ガバナンス構造といった技術的な障壁は依然として大きい。この提案は、BRICSが共同デジタル通貨連携の運用枠組みを確立しようとしているため、今後開催されるBRICS財務サミットでの議論の中心的なテーマとなる見込みだ。
Source: India’s central bank proposes linking BRICS digital currencies for trade: Reuters



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