Web3の取引に必要な「許可証」
Web3の世界で、DeFi(分散型金融)などのサービス(DApps)を使うとき、必ず求められるのがこの「承認」(Approve)という操作です。
1. 承認って何?
これは、あなたのウォレットに入っている暗号資産(トークン)を、そのDAppsが「代わりに動かしてもいいですよ」という許可を与えることです。例えるなら、DAppsという友達に、あなたの銀行口座から「特定の金額だけ」引き出せる暗証番号を教えるイメージです。
2. なぜ必要なの?
ブロックチェーン上では、あなたのトークンはあなた自身(あなたのウォレット)しか動かせません。そのため、DAppsがスワップ(交換)などのサービスを提供するためには、事前に「このトークンを動かす権限」をあなたからもらう必要があるのです。この許可のおかげで、DAppsは勝手にあなたの財産を動かすことができず、安全に取引を進められます(メリット)。
3. 重大な注意点(リスク管理)
- 許可の範囲に注意: 承認の際、DAppsによっては「無制限(Unlimited)」の許可を求めてくることがあります。これは、悪意のあるDAppsだった場合、ウォレットの中身をすべて抜き取られるリスクにつながります。
- 必要な分だけに設定: 可能であれば、取引に必要な最小限の数量だけを承認するのが最も安全です。
- 権限の取り消し: 過去に承認した権限は、専用のツールを使って定期的に見直し、不要になったものは必ず「取り消し」(Revoke)しましょう。
なお、ウォレットの全ての資産を復元するためのマスターキーである「シードフレーズ」(リカバリーフレーズ)は、承認とは異なり、誰にも教えてはいけません。承認は限定的な許可証ですが、シードフレーズはあなたの財産全てを管理する「秘密鍵」そのものです。


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